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事例・用途

帯電防止、導通の確保、電磁波シールド用に金属や樹脂素材に塗装出来る溶剤、粉体塗料を用意しております。特に帯電防止粉体塗料は国内メーカーの製品としては弊社のみのオリジナル製品となっております。

用途電磁波シールド 帯電防止 導通確保 導電プライマー
塗料種類溶剤塗料 水性塗料 粉体塗料
適応素材各種金属 樹脂など
電気抵抗値9×10-5Ω・cm~1Ω・cm
フィラー銀 ニッケル 銅 カーボン
色相電気抵抗値により色相や艶に制限が有ります
事例クリーンルーム床材 クリーンルーム内機器、光学機器 医療機器 通信機器など 

2液溶剤型と粉体型のメリット・デメリット

2液溶剤型

メリット:小口での調色が可能、塗料納期が粉体よりも短い、帯電防止から電磁波遮蔽まで対応可能

デメリット:アウトガス発生の可能性有り、塗装工程が多い、塗装効率が悪い

粉体型

メリット:アウトガスの発生が殆ど無い、工程が少なく低コスト、高膜厚で摩耗性や耐食性に優れる

デメリット:製造可能な最小単位が大きい、納期が長い、帯電防止レベルのみ対応可能

導電粉体塗料の優位性

1.環境に優しい

粉体塗料は有機溶剤を全く使用せず、VOCを発生させない環境に優しい塗料です。
ISO14000を取得されている企業様には環境対応型塗料としてPR効果が有ります。

2.防食性

溶剤型塗料の平均膜厚(20μ~40μ)と比較して粉体塗料の平均膜厚は50μ~80μと膜厚の為、防食性能が優れています。
塩水噴霧試験で240h後の剥がれ巾も0mmと高耐食性です。

3.耐摩耗性

溶剤型塗膜と比較して、耐摩耗性試験(CS-17、1000g、1000回) 
溶剤型塗料136mgに対して、粉体塗料26gと高耐摩耗性です。
表面硬度はH(鉛筆硬度試験)で耐スリキズ性にも優れています。

4.アウトガス

粉体塗膜からのアウトガスは検出されません。
加熱ガス(ガスクロマトグラフ、GC-MS測定)
浸漬・溶出イオン成分(イオンクロマトグラフィー測定)
浸漬・溶出金属成分(誘導結合プラズマ質量分(ICP-MS測定)

5.ウィスカ対策

粉体塗装では電気亜鉛メッキとは違いウィスカが発生しません。
クリーンな環境を求められる場所での防錆には、導電粉体塗装によるウィスカ対策が有効です。

5.美肌性

溶剤型塗膜と比較して厚膜のため、アルミダイキャスト素材表面の荒れた肌を覆うことが出来ます。
特に模様粉体塗料は素材の凹凸をカバーして美肌効果は最高です。
美肌効果で、ダイキャストの表面加工工程を短縮することが出来ます。

6.隠ぺい性

粉体塗料は隠ぺい力が高い為、ロット差(膜厚の差)による色調の変化が極めて少なく、広いフロアーに複数のロットで納入されても、均一な肌と色調になります。

イノバックスH CDシリーズ 製品説明書